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256.地方の過疎化現象について

こちらでは歩いているとよくアロエを見かけます。民間療法だったと思いますが、アロエは確か火傷などの症状にも効果的な植物でしたね。海で日焼けした時などに効果的であるためにこの近辺での植生が多いのかなと思います。

今号のテーマは地方の過疎化現象ということですので、私も、昨年移転してきました現居住地が地方であるということから、過疎化現象やそれから生じる問題などについて書いてみようと思いました。

そうするとウィキペディアによれば、過疎とは、人口が急激かつ大幅に減少したために地域社会の機能が低下し、住民が一定の生活水準を維持することが困難になった状態をそう言うとのことで、過疎化によって生じる問題というのは地方だけでなく東京などにおいても将来避けられない問題になることも知りました~これまでであれば地方から東京へ人が供給されていたところ、これからは地方からの供給が無くなって行きますので東京においても人口が激減することになるそうです~。過疎に縁の無さそうな東京都ですら人口が激減しますので、これからは日本全国で人口がかなり減って行くという今までには無かった現象が生じることになるのですね。

地方の過疎化現象とそれから生じる問題は、国や一つの地域がどのようにすれば健やかでいられるかといった健康のテーマとも深く関連していることであると思います。ですので健康な国や地域を今後どのようにして作り、保って行くことが必要になりそうなのかといったことについても出来るだけ書いてみたいと思います

§ 区分けの時代から見る過疎化現象 §

過疎は政令指定都市や県庁所在地を中心とした都市部への人口移動や少子高齢化などが原因となって起こるとウィキペディアにはありますが、2000年になってからの地球は区分けの時代へと移行し、ある枠の中に入るということが非常に多くなるという、このこともまた今までには無かったような現象が生じる時代になりました。

過疎化現象も、都市部への人口移動による現象であるとしたなら(これには地方へ帰って来ない人が多い状況も含みます。例えば地方から東京へ移住した方はそのまま居着いてしまい、あまり帰って来ないとお聞きしました。)、今の大きな時代の潮流には非常に合っていることと言えるでしょうし、良い状況であるとか自然なことであると言っても良いと思います。※日本でのこのような言わば都会枠に入る現象に関してですが欧米ではその反対で、田舎(多くはおそらく地方なのでしょう)で暮らす方を選択なさる方が多いそうです。

今年7月にスペースラブブログにも区分けの時代について書いたことがありましたが、普遍主義的な広がりを思想として持つ欧米諸国の主導で、2000年までの地球は世界なども無限であるかのように広がりグローバル化もしましたが、その後は一つになるのと同時くらいに棲み分けるための作業が始まり、多くの物事や分野でいろいろな枠が用意されるようになっています。ですので都市部へ移動しそのまま居着くことが多いということはとてもよく理解出来ます。

またこういった”枠に入ること”には、一旦ある枠内に入ったり入らされたりした後はそこから脱出することが通常出来ないとか容易ではないといった特徴がありますので、幸福になれない枠に入ると大変ということになります。そのため後で書きますように、日本ではやや縁遠い分野だったのではないかと思われるセーフティネット作りが今も変わらず必要で急務である状況が続いていると思います。

過疎化現象に関しては、日本独自の概念として”限界集落~過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者になり、冠婚葬祭などの社会的共同生活の維持が困難になっている集落のこと。社会学者・大野晃さんが提唱~という言葉も出来ているそうですが、この言葉は過疎化現象による問題を知らせるために作られたものでしょうからここでの主旨とは違いますが、2000年が明けてからというもの、ある一つの枠内に入ることの狭義の意味でもある”限界を持つ”ということが今までに無く当たり前のことになりつつあり、必ずしも良くないと言えるばかりでは無くなって来ているというのが本当であり、実情です。

§ 過疎化現象から見えてくる健やかな国 §

過疎化現象は、国や地域がどういった在り方をしていれば健康と言えるのかといったテーマやどうすれば健康に過ごせるのかといったテーマにも繋がり、新しい提案や解決にも繋がる現象であると思いますが、まずは、単に人が住まなくなった土地では環境的に健やかな方向へ回復して行くということが往々にしてありますので、過疎化現象にも環境の健康作りにプラスに働く面があるということは言って良いと思います。

そして、健やかな国だけでなく地球を作る場合の適切な人口や分布につきましては、環境が悪化する程度によって自ずから決まってくる部分も大きいと思いますので、どのくらいまでなら良く健やかさを保てるかとか分布の適切性をここで言うことは出来ませんが、人口が爆発的に増加し環境が悪化している現状を思うと、子供が生まれるということは素敵なことではありますけれども日本で生じている少子化は、国や地方の運営にとっては様々な問題の原因になる現象ではあってもやはりあながち良くないばかりではなく、環境を少しでも健やかな方向へ変えようとすることには合っていて適切な選択となっていると思います。

それから、健康な国や地域を作るにはまずは身体を健康にといった風に巡ったヴィジョンになっている気もしないでもありませんが、これからはこれまでとは違って高齢化した人達も国や地方の運営に非常に関わるということになりますので、高齢化した人たちが出来るだけ健康でいられることが必要不可欠なことになってくると思います。ですので過疎化現象によって医療弱者が発生しているこれまでの状況については出来るだけ早く解決することでしょうし、肝心の医療そのものも今後もますます発展し進歩することが望ましいのでしょう。

また、そうして健康な国や地域を作る際は、ヘルスケアの専門家を養成することも良いのではないかと思います。人口が少なくなって行くのですから、これからの時代は何かと若い人たちも健やかな国や地域作りに貢献しなければならなくなりますし、まだ高齢になっていない人々をそういった方向へも育てて行くというのは良いことに繋がるだけでなく、国民にとって楽しみなことなのではないでしょうか。

今後のヘルスケアの専門家に求める理想としては、西洋的な医療だけではなく東洋医学その他も含めた知識を持っており、それらを包括的によく理解している人が望ましいと思います。身体の健康には心や魂の状態が全体的に関係していますので、精神的な健康ともし可能であれば魂の健康についても導いて行けるようなヘルスケアのエキスパートがこれからの時代には良く、本当は必要な人材なのではないかと思います。そういった方を育てる際には(国家)資格などの資格制度を作るのも良さそうな気がしますね。

医療弱者の発生のことを先ほど書きましたが、過疎化現象が起こると様々な社会的な弱者が発生します。それでその分健やかな国や地域が作られているとは言えなくなりますので、これからはセーフティネット作りもますます重要になって来ると思いますが、ここからは健康作りのお話とは少し離れますが、例えば西洋圏であれば例えば経済的弱者へのセーフティネットに値するものに宗教があったりしますが、現代の日本ではセーフティネットとなる大家族といったものも無くなっていますし、宗教もセーフティネットとしては機能しないようで、セーフティネットの作成とましてやその機能性を高めるということにはやや縁の遠い環境にまだ居ることになっているように思います。ここ数年間の日本のセーフティネット作りについて見ていますと、この国は苦手なのかなと思うような印象で、もうそれ以上は誰もこぼれ落ちないようにするといった機能を持つ仕組みを作るということはなかなか難しいのか、最上の仕組みを作る方向にもまだそんなには進んでいないように思います。これからに期待したいところと思います。

日本がセーフティネット作りには縁遠く得意でない印象を受ける国であるということについては、そういったことを可能に出来る思想や物事が他国や他地域と比較してあまり無かったように思われるのですが、ここでそのことをイギリスのエリザベス女王と日本の美智子皇后を例にさせていただいてもう少し書いてみますと、例えば弱者へ援助を行うことについてであれば、傍目からは同じように行っていらっしゃるように見えることでも、エリザベス女王はどこへでも赴き、どんな方にも接し関わるのに対して、日本の美智子様はそこまでのことはなさらないのではないかと思われ、エリザベス女王は誰でも受け入れるのに対し、美智子様は誰でも受け入れることはなさらないのではないかと思います。

これはあくまで感覚的なお話で、美智子様は人としてもとても尊敬出来る方と思いますし、先ほども書きましたように一見すると同じように見えると思いますので、最初そのことについて考えた時は、エリザベス女王には普遍的な思想やそれにも関連のある宗教性の存在が背景にあるけれども、日本にはそういったところが比較して少ないためにそうなっているのかなと思いましたが、少し考えて見るとそうではなく、危険の有無とその程度が大きな要因になっているように思われました。美智子様の場合、エリザベス女王のようにして行いたくても危険が伴うために出来ないとか行わないのだろうと思います。西洋圏の欧米諸国と比較してのことになりますが、日本は良くも悪くも深みを持っていて、底の知れないところがある国と思います。ですので日本が悪い場合はより底の知れないものになると思われますので危険があり、誰にでも手を差し伸べるというわけには行かないのだろうと思います。高みに到達することに関しては両者は同じレベルかもしれませんが、日本(アジア圏)と比較すると欧米諸国の悪は底が浅くいわばたかが知れていると言って良いものと思いますし、このことには宗教による睨みが効くということが大きな要因としてあると思われます。

日本よりもっと深みがあるために、底の知れない怖ろしさを持つ可能性のある国や地域も勿論あると思いますし、あくまで比較してのお話ですが、日本の悪は底の知れない感じがする深いものであると思います。西洋圏の方々が良くない時は、行動は同じであったり一見すると日本人より良くないことをしているようでいて~怖ろしさを持っている人は本当に怖ろしく感じられるとは思いますが~例えば日本人と比較すると底が見えていたり、いざという時には宗教的な睨みも効きますのでたかが知れていると言える部分があるのに対して日本人の場合はそうもいかず、日本人が良くない時には底の知れない怖ろしさもより持ち合わせることになりますので、美智子様お一人を例にとっても、素晴らしい方であっても誰にでも手を差し伸べるというわけにはいかないのだろうと思われましたし、こういった日本の事情はすべての人を最低ライン以下には落ちないようにするといった機能を持つセーフティネット作りがこれまでのところでは思ったように進まなかった原因になっているように思います。

エリザベス女王はどこへでも赴くまたは赴けるのに対して美智子様はそうではないということなのですが、欧米諸国を含む西洋圏の、キリスト教という宗教性があることによって下側の比較的浅い所に一定のラインが引かれていること、そしてそのため悪にはある程度予測もつくといった事情は、一定ライン以下に落ちないようにするセーフティネット作りを容易なことにしたり可能にしていると言って良く、自然に作れてしまうくらいに得意なことにしていると言えるのではないでしょうか。

そしてそういった日本の良くも悪くも底の知れない事情とは関係の無いところでも、先ほど書きましたように、現代ではある枠内に入るとそこから脱出することが出来なかったり容易ではなくなる時代になっていますので、幸福になれない枠を解消したり減らして行くと同時に、誰も最低ライン以下にはこぼれ落ちないようにするためのセーフティネットをしっかりと作って行くということが、これからの健やかな日本や地方の運営のために大事なことであると思います。

§ 天の恵み~少子化のプラス面について~ §

最初に、この近辺に植生しているアロエが海で日焼けした時などに効果的であるために多く在るのかなと思うと書きましたのは、自然を含め食物などでは特に、その土地に必要な物事があらかじめ揃っていたりもともと存在するようになっているということも往々にしてあることからですが、美しい海に囲まれているこの地方では必然的に日焼けすることがあって、それで火傷の症状にも効果的なアロエという植物が多く植生していると思われるということと同じことが過疎化現象の原因となっている日本の少子化についても言えるのではないかと思います。

この宇宙には天の恵みというものがあって、スピリチュアルなレベルからも、必要なものがあらかじめ用意されていたり補う意味もあって揃っているということがあると思いますが、地球では、全体的に見ると人口が爆発的に増加し、このままでは立ちゆかなくなるために、日本で世界でも類を見ないペースで少子化が進行しているということがあるのではないかということが言えると思います。

アフリカ大陸だけでなくシンガポールや香港などでも人口が増加しているそうですが、日本の少子化が、国や地域の運営からすると様々な問題の元となるということを考えても、人口が集中するようにして増加している国や地域の事情を補うと言うと違う気もしますので、この星の危機を察知して救うためにもという意味で、それはそれで必要な面もあるとか必要な現象が日本では良く進行し、発展しているという風にも見て取れると思います。

§ 将来の権力の在処のと過疎化現象による問題の解決 §

過疎地域と指定されている市町村の一つに群馬県南西部の山間に位置する上野村という村がありますが、今回はその上野村に少し着目させていただきました。

上野村には、元村長さんで全国町村会の会長さんでもいらした黒沢丈夫さんという方がいらっしゃるそうですが、黒沢さんは、平成の大合併に対し「経済効率一辺倒で面積や国土を軽んじている」と批判され、合併しないことを宣言されたそうです。区分けの時代には大枠だけでなく小規模の枠も沢山用意されるものですので、特にそれで運営していけるのであればこういった選択も時代の潮流には合っていると思われました。

現在も上野村では年々人口が減っているそうですが、全面稼働すると日本最大の揚水発電所となります神流川発電所への水を供給するための上野ダムがあるそうですし、2005年に上野ダムが完成した後は固定資産税の税収が増加して、2006年度以降は地方交付税の不交付自治体となっているとのことで、何かと恵まれている物事の多い村でいらっしゃると思います。

今号のテーマの過疎は都市部への人口移動や少子高齢化などが原因で起こる現象ということですが、上野村について拝見しているとふと権力の在処やその分布などについてはこれからどのようになって行くのかと思いました。上野ダムは東京電力という権力ある企業が開発され建設しているものですし、上野ダムの水を使って発電させる発電所は最終的に日本最大の揚水発電所となるということですので。

権力というものは、実際にそれを持っていると人や物や何かしらのことを動かすことが可能となる力でもあると思うのですが、その何かを動かす力でもある権力が無くなることはこれからも無いのでしょうけれど、メールマガジンやブログでお知らせしていますベーシックインカム政策が実施されれば、今現在お金に偏在している権力性が減少したり、他へ移ったりすることになります。今のところお金には権力性があり、持っているほど人や物や何かを動かすことが出来るようになっていて、お金には権力が集中したり偏在するようになっていますが、ベーシックインカム政策が実施されるとお金への関わり方が変わることになり、お金に偏在していた権力の在処も変わることになります。

こういったことは、社会制度から人の意識へ変容の波が伝わることによって変革が起こり、変わって行くのだと思いますが、どの程度変わるかは支給額にもよると思われ,少なくともお金の必要性がまずは変わったりするのでしょうし、多額の支給がなされれば人の意識を含めて様々な面が様変わりするのではないかと思います。お金の必要性が変わるとお金が持っていた権力性が少なくとも減少するでしょうし、場合によっては希薄になるといった変革が生じることと思います。

お金に偏在していた権力性がそのようにして減少したり他のところへ移ったりすると、少しまたお話が飛びますが、思わぬ事故を防ぐということもより出来るようになる気がします。と言うのも、このままでは過疎化によって自然環境は回復しても、社会的な弱者が発生するというだけでなく例えば訪れるのには危険が伴うような場所がもう既にあるのではないかと危惧されるからで、過疎地域では、ある程度老朽化している公共の道路や建物その他が、修繕費用が足りないといった理由から今はまだ壊れていなくても必要な修繕やお手入れがなされていないところがあるという風になっているのではないでしょうか。

ベーシックインカム政策が実施されれば、どういった経緯を辿るかはまだ不明ですが、お金に偏在している権力性が今よりもっと少なくなって、お金を払うこと無しにか払うにしても少額で公共設備の修繕やお手入れに必要な材料を手に入れられるようになるなどして、ケアが充分に行われるようになって思わぬ事故などが起きなくなるということが期待出来そうに思われますね。

最後に今号のテーマにお話を戻しますが、とても恵まれてはいても過疎地域の一つである上野村で今現在も人口が年々減り続けているということは、過疎化して問題をより抱えるようになっていると思いますし、平成の大合併が周辺の過疎化を一層進行させ、そういった地域では行政サービスの低下が懸念されているそうですので、過疎化現象による様々な問題についてはこれからも時間を置かずに解決して行くということがやはりとても必要なことであると思います。